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独ワイヤーカード前CEOが保釈、元幹部はフィリピン滞在か
6月24日、独決済サービス企業ワイヤーカードの前最高経営責任者(CEO)で、会社の収入を過大に見せ掛けた疑いで逮捕されたマークス・ブラウン容疑者(写真)が保釈された。写真は昨年4月ミュンヘンで撮影(2020年 ロイター/Michael Dalder)
[ミュンヘン 24日 ロイター] - ドイツの決済サービス企業ワイヤーカード
独DPA通信はこれに先立ち、ミュンヘンの裁判所の報道官の話として、ブラウン容疑者が23日に500万ユーロ(566万ドル)の保釈金を支払い保釈されたと伝えていた。
同社を巡っては19億ユーロ(21億ドル)の現金が行方不明になっており、真相解明が急務となっている。消えた資金はフィリピンの2銀行に流れたともされているが、銀行側はワイヤーカードとの一切の関与を否定している。
こうした中、フィリピンのゲバラ司法相は24日、ワイヤーカードの最高執行責任者(COO)を解任されたヤン・マルサレク氏が3月3—5日に同国に滞在した記録があり、現在も国内にいる可能性があると指摘。さらに、捜査当局に対し中銀と連携して捜査に当たるよう指示したことを明らかにした。
独経済紙ハンデルスブラットによると、ミュンヘン当局はマルサレク氏の逮捕を検討している。ドイツはフィリピンと犯罪人引き渡し条約を結んでいない。
*内容を追加しました。