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中国、外資の出資規制緩和 金融や自動車で市場開放進める
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6月28日、中国は、銀行、自動車、重工業、農業などへの外資の出資規制緩和を発表した。中国の青島で8日撮影(2018年 ロイター/Aly Song)
[北京 28日 ロイター] - 中国は28日、銀行、自動車、重工業、農業などへの外資の出資規制緩和を発表した。習近平国家主席は、中国市場を外資に一段と開放する方針を示している。
中国国家発展改革委員会(NDRC)はウェブサイトに、外資の出資が制限もしくは禁止されている業界のリストを公表。7月28日から適用されるこのリストに掲載されている業界の数は48で、昨年6月の公表時の63から減少した。
既に発表済みの保険や自動車などの分野への外資出資規制を3─5年以内に撤廃する方針が確認されたほか、造船や航空機製造、送電網、小麦とトウモロコシ以外の穀物の品種改良についても外資出資規制の緩和や撤廃が明らかになった。
中国は4月に、外資の出資規制を緩和するため年末までに様々な措置を講じると表明していた。
証券や保険事業については、外資が51%出資することを認め、2021年までに出資規制を完全に撤廃する計画。
また、1つの外資系金融機関が国内商業銀行へ出資する場合、出資比率の上限は現在20%だが、この上限が7月28日に撤廃される。複数の金融機関による出資の場合の上限(25%)も撤廃される。
既に発表されているように、外資系自動車メーカーの乗用車分野の出資規制を2022年までに撤廃する。送電網、旅客鉄道、船舶輸送分野の規制も撤廃する。