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ForeignPolicy.com 外交エディター24時
マンUもジャカルタ・テロの標的に?
7月17日にインドネシアの首都ジャカルタのホテルを襲った自爆テロでは、9人が犠牲になった。ジャカルタでは4年ぶりとなる今回のテロだが、特筆すべきはテロのターゲットが外国人ビジネスマンだけではなかったことだ。アジアツアーの一環として19日からジャカルタを訪れる予定だったイングランド・プレミアリーグのサッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッドも標的だったようだ(マンチェスター・ユナイテッドはテロを受けてインドネシアでの試合を中止)。
今回のホテル爆破テロの首謀者は、02~04年に起きた複数のテロ事件(200人以上が犠牲になったバリ島爆弾テロなど)との関与も疑われるイスラム過激派組織ジェマー・イスラミア(JI)の大物幹部ヌルディン・トップだとみられている。彼がアップしたと噂されるブログの投稿には、「十字軍の選手たちで構成されているチーム(マンチェスター・ユナイテッド)が、イスラム国家でプレーするのはふさわしくない」と書かれている。
「赤い悪魔」とも呼ばれるマンチェスター・ユナイテッドは、チームが十字軍と同一視されたことで、本拠地のグレイターマンチェスター州だけでなく世界中で関心を集めている。
それでもチームに危険が及ぶ可能性は低い。今回のテロは、チームがジャカルタに到着する数日前に発生した。またブログの投稿が本物だったとしても、事件発生後にトップが単に騒ぎを大きくしようとしただけかもしれないからだ。
しかし長い目で見れば、今回の脅威は国際的なスポーツの世界に大きな影響を与えそうだ。有名チームは、特に国外でプレーする際、警備をさらに強化しなくてはいけなくなる。既に莫大な警備費用が必要とされているオリンピックのような大会では、今以上の出費が必要になるだろう。
──ジェームズ・ダウニー
[米国東部時間2009年07月30日(木)14時07分更新]
Reprinted with permission from "FP Passport", 24/7/2009. © 2009 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.
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