ベトナムに来てみんなまず驚くのは「交通渋滞が凄い」という事じゃないだろうか？ 無秩序で信号無視は当たり前。車と大量のバイクが走り抜けるハノイの街。終わりなくバイクと車が走り、永久に渡れないと思われる横断歩道。ヘルメットをかぶらずに走るバイク。ヘルメットはかぶっても安全基準に合格してない薄い素材で出来たヘルメット。３人乗り、４人乗りで平然と走るバイク。スマホ見ながら運転。鶏やアヒル、時には豚を積んで走るバイク。目いっぱいデカい荷物を積んで走るバイク。。。日本じゃ完全に違反で危険な交通状態である。

しかし自分でバイクを運転しその交通渋滞に飛び込み運転すると、ベトナムにも「交通規則があり、みんな守って運転してる」という事が実感出来るようになった。なので今回は、ベトナムにも交通ルールがちゃんとあり、日本とベトナムの交通ルールの違いから誤解してい人が多いんだよ！という事を伝えたいと思う。

ベトナムの交通にもちゃんとルールがあった！

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ベトナム初心者ならベトナムの交通渋滞とベトナム人の規則無視な運転ぶりは信じられない光景だろう。
しかし一見交通規則を無視しているように見えて、ちゃんと規則をあり、その規則を守り運転しているのだ。
その日本と異なる交通規則と誤解の原因を以下でまとめました。

ベトナムの交通規則

筆者撮影

① 右側通行 日本と逆。

ー－－これは左右逆だから、単純に慣れるまで危ない。歩行時も運転時も慣れるまで危険です。

② 赤信号でも右折出来る！ 右折可の看板や信号がある交差点では赤信号でも右折することが出来るのです。

●誤解の原因ー－－赤信号なのになんでどんどん曲がっていくの！？と私も最初は思っていました。この左折okのルールが多くの日本人がベトナムには交通ルールが無いと思ってしまう大きな原因では無いでしょうか？

③ 車とバイクで走れる車線が決められていて、バイクは片側2車線の場合は右車線、片側3車線以上では右側の1ー2車線のみ通行可能。

●誤解の原因ー－－バイクが左折する場合は大回りとなり、車が右折する場合も大回りとなる。規則を知らないと無意味に危険な曲がり方をしているように見えるのである。

④　バイクで家族の場合子供は14歳以下の場合１人まで乗せても良い。つまり３人乗りOK.さらに一定の年齢以下の子供場合は換算しないので、父母と子供２人の４人でのバイクはOKということだ。

●誤解の原因ー－－この４人家族バイクはけっこう見かけますが法律違反ではありません。しかし規則違反でもバイクでの若者３人乗車も案外あるため無法地帯っぷりが上がってしまいます。。。

ベトナムの交通慣習

夕方の帰宅ラッシュ。バイクバイクバイクバイク！　(筆者撮影
)

①歩行者優先ではなく、大型車優先

●誤解の原因ー－－これを誤ると死にます。バスなどは止まることなくドンドン進んで来るからバイクは待ってバスを優先しなければなりません。歩行者はバイクや車、大型車に注意しながら歩かなければならず、ここも日本と違い無法地帯な印象を与えてしまいます。

②クラクションを鳴らす事が多い　クラクションを鳴らす理由ですが、日本の場合、危険を相手に知らせる時や早く進めと苦情を言いたい時に鳴らす事が多いですが、べトナムでは路地などの細い交差点で曲がる時などに自分の存在を相手に知らせるために鳴らすのです。なのでクラクションを聞いても特に危険な瞬間や苦情と言う訳では無く、対向車がいると認識すればよいのです。

●誤解の原因ー－－これも意味がわかれば運転手の「やさしさ」とわかりますが、訳を知らずに風景として見ている場合は日本でのクラクションのように「うるさい」「ストレスフル」と誤解してしまいまいますが、そうではないのです。

③サンダルを履いてバイクに乗る。

●誤解の原因ー－－これは日本では交通違反ですが、ベトナムでは問題ありません。

結論：ベトナムの交通規則は守られてるが、緩い？

ベトナムのラッシュ時間は朝と夕方。ラッシュになると車道から飛び出し歩道をバンバンバイクが走る。しかし、通常なら違反だろうがこの時間だけは大丈夫なのだ。(筆者撮影)

以上のように日本とベトナムの交通規則の違いから、「ベトナムは交通ルールが無い」というのが誤解であるという事が理解して頂けたでしょうか？

ただ、バイクの４人乗りOKやサンダル履いての運転OKなど、日本の規則に比べるとベトナムの規則は緩い所もあります。それは社会事情の違いで生まれるのであり、一概に何どちらが正しいと言える事ではないでしょう。多少規則を破り運転している人達もいますが、一見無秩序に見えてもちゃんと秩序があるのがベトナムの交通なのです。

他国文化の中と外では見える景色がまるで違う事が多い。ベトナムには私の知らなかった世界がまだまだ多くありそうでこれからどんな発見があるか楽しみです。