セクシー衣装でデモに繰り出した女性たち...ストリッパー労働組合の結成への歴史的な戦い
1年以上前にダンサーたちがこうした苦情を伝えた当時、クラブ側はこれに対抗する姿勢を取った。2022年3月には、管理に不備があったと声をあげたダンサーのうち数人を解雇。多くのダンサーは2022年9月、公共ラジオネットワークNPRの取材に応じ、クラブでは新型コロナウイルスの感染予防策が講じられていないことや、ダンサーの同意を得ずに撮影する客がいること、ステージ環境が安全ではないことなどを口々に訴えていた。
またクラブ側は、ダンサーたちの労働組合結成を拒否していた2022年に、破産を申請した。だが今回、クラブ側はダンサー側との合意取りまとめの過程において、破産申請の撤回に向けて動いていることを明らかにした。
解雇したダンサーたちを復帰させる予定
そしてダンサー側との合意に達したことを受け、クラブ側は労働組合選挙への異議を撤回するという声明を発表した。「スター・ガーデンは、(ダンサー側と)合意することを決定した。スター・ガーデン雇用主は、常に公正で、機会均等に配慮し、従業員の権利を尊重している。また、スター・ガーデンは合意の一環として、労働組合選挙への異議を撤回したため、開票が実施される」
クラブ側弁護士によれば、クラブは破産申請撤回後、30日から60日以内に営業を再開し、昨年解雇したダンサーたちを復帰させる予定だという。
同クラブで働くダンサーのシンダーは、「素晴らしい同僚ダンサーたち全員が、ついに交渉のテーブルにつき、安全対策などの問題について話し合う発言権を得られたことに、とてもワクワクしている」と述べた。「私たちだけでなく、他の全ての場所のダンサーにとって記念すべき日だ」
アメリカでは1997年、サンフランシスコの「ラスティ・レディ」でストリッパーの労働組合が結成された。同店が2013年に閉鎖されたため、スター・ガーデンの労働組合は、それ以来で初となる。
(翻訳:ガリレオ)