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オリバー・ストーン監督が描く愛国者スノーデンの裏切り

2017年1月27日(金)10時40分
ザック・ションフェルド

 この映画は視点が偏っていると酷評された。ストーン作品なのだから、もちろん偏っている。ストーンはスノーデンの内面に寄り添い、なぜ国家機密を暴露したかを探っていく。そこから浮かび上がるのはこの謎めいた人物の複雑さ、人間らしさだ。

 報道陣向けの試写ではスノーデンの弁護士とストーンが登場して、短い質疑応答が行われた。「この映画は実話か」と、観客の1人が聞いた。

【参考記事】オバマ政権への期待を裏切られた愛国者「スノーデン」を描く

 これは答えにくい質問だ。ストーンは事実に基づいた映画でも劇的な演出をたっぷり盛り込む。『スノーデン』の最もドラマチックな場面の1つは、機密をコピーしたメモリーカードをルービックキューブに入れてセキュリティーチェックを通過するところ。この持ち出し方法はスノーデン本人が考案したという(実際にどうやったかは明かしていない)。

 例の質問だが、ストーンはこう返事した。「NSAに答えてもらおう」

[2017年1月31日号掲載]

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