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外交英原発に中国が巨額投資で合意、習主席「共に黄金時代開く」
史上初、西側諸国の原発に中国が投資という形で参加
商談成立 10月21日、英国訪問中の中国の習近平国家主席は、英原発に対する数十億ドル規模の投資で合意した。共同会見で握手する習主席とキャメロン英首相。(2015年 ロイター/ Suzanne Plunkett)
英国訪問中の中国の習近平国家主席は、英原発に対する数十億ドル規模の投資で合意した。
原発投資は今回の訪英中に成立が見込まれる商談の目玉で、西側諸国の原発に中国が大型投資を行なう初のケースとなる。総額は明らかにされていない。
原子力発電で中国最大手の国営企業、中国広核集団(CGN)がフランス電力公社(EDF)が手がける英南西部のヒンクリー・ポイント原発プロジェクトに60億ポンド(90億ドル)を投資する。
CGNは180億ポンド(280億ドル)規模のプロジェクトについて権益の33.5%を取得する。原発の運用開始は当初予定から2年遅れの2025年となっている。東京電力福島第1原発事故以来、欧州で初めての原発建設となる。
CGNはまた、原子力大手アレバが設計しEDFが英東部サイズウェルに建設する欧州加圧水型原子炉(EPR)2基についても、CGNが20%を出資することが決まった。一方、CGNがロンドン東部のブラッドウェルに建設を計画している中国設計の原発については、3分の2を出資する。
習主席は「英中両国は21世紀に、グローバルで包括的な戦略的提携を確立し、共に黄金時代を開く」とし、原発投資はその柱になると表明した。
英国は習主席の訪問中に約400億ポンド(620億ドル)規模の商談がまとまると見込んでいる。