ニュース速報
ビジネス

日経平均は続伸、トヨタの上方修正発表後に強もち合い

2025年02月05日(水)16時27分

 東京株式市場で日経平均は、前営業日比33円11銭高の3万8831円48銭と続伸して取引を終えた。写真は、東京証券取引所。2024年12月、東京で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 5日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比33円11銭高の3万8831円48銭と続伸して取引を終えた。米株高を好感する買いが先行したが、国内金利の上昇が上値を抑制し、前営業日比で一時116円19銭安の3万8682円18銭まで下落。後場に入り、注目のトヨタ自動車の決算発表で通期営業利益見通しが上方修正されたことが安心感を誘い、後半は強もち合いとなった。

市場では後半の動きについて「日経平均の地相場は3万8500円─4万円のレンジ内で、トヨタの上方修正はこの下値の方で発表だったことで買いが入った格好だ」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれた。

トヨタの決算に関しては「決算発表前には米国の関税政策など業績に悪影響を与えかねない材料が出ていただけに、業績の上方修正が発表されてひとまず買い安心感が広がったようだ」(SBI証券の投資調査部長・鈴木英之氏)との指摘があった。

後半は伸びを欠いて、日経平均は一進一退の動きになったが、これは「米株先物が軟調なことから今晩の米国市場の動きを懸念し、買いが止まった」(国内証券ストラテジスト)という。

TOPIXは0.27%高の2745.41ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.27%高の1413.08ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆0983億6600万円だった。

東証33業種では、値上がりは海運、その他製品、輸送用機器など16業種、値下がりは医薬品、陸運業、空運業など17業種だった。

個別では、トヨタ自動車が堅調だったほか、ホンダが急伸。ソフトバンクグループ、日本郵船もしっかりだが、三菱UFJフィナンシャル・グループはさえなかった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.09%高の654.88ポイントと、上昇した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが947銘柄(57%)、値下がりは645銘柄(39%)、変わらずは55銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

38831.48 33.11 38979.21 38,682.18─39,118.95

2745.41 7.39 2749.86 2,734.27─2,768.15

1413.08 3.81 1416.13 1,407.35─1,424.65

1274.37 6.99 1269.53 1,269.53─1,274.64

841.18 8.02 834.92 834.37─841.18

654.88 7.08 649.23 648.79─654.88

219328 東証売買代金(億円) 47836.66

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国が米に対話呼びかけ、追加関税発動で

ビジネス

仏クレディ・アグリコル、第4四半期は27%増益 予

ビジネス

ノボノルディスク、25年売上高伸び鈍化を予想 「ウ

ビジネス

焦点:トランプ関税で守りに入る投資家、全面貿易戦争
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を
  • 2
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 5
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 6
    中国AI企業ディープシーク、米オープンAIのデータ『…
  • 7
    脳のパフォーマンスが「最高状態」になる室温とは?…
  • 8
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 9
    AIやEVが輝く一方で、バブルや不況の影が広がる.....…
  • 10
    DeepSeekが「本当に大事件」である3つの理由...中国…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 6
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 7
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 8
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 9
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 10
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 10
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中