【全文】元Jr.のカウアン・オカモトが「ジャニー喜多川氏の性加害」会見で語ったこと

2023年4月13日(木)18時23分
大橋 希(本誌記者)

この部屋については、言葉だけで伝わりにくいので、後ほど僕が当時撮影した動画でみなさんに見てもらいます。初めて泊まったその日は、ジャニーさんから性的行為を受けることはありませんでした。

当時、僕は中学校3年生で愛知県の実家で暮らしていたので、その後も仕事があるたびに東京に行きました。 仕事が夜遅くに終わることもあり、ジャニーさんのマンションに泊まることが何度かありました。初めて性行為を受けたのは2012年3月、中学を卒業する直前だったと記憶しています。その日も仕事が遅くなって、ほかのジュニアたちとジャニーさんのマンションに泊まることになりました。

リビングでみんなで出前を取って夕食を食べました。その後、ジャニーさんが僕のそばに来て、肩をマッサージすると「カウアン、早く寝なよ」と言われました。僕はジャニーズ事務所に入るまでは、ジャニーさんがジャニーズJr.たちに性的行為を行っているということは全く知りませんでした。しかし、Jr.になってから、先輩たちからそういう話を聞いたり、僕もインターネットなどで調べ、そういうことがあることを知りました。

カウアン早く寝なよ、とジャニーさんに言われた時に、周囲にいたほかのジュニアたちは「今日はカウアンか」と気付いたと思います。早く寝なよと言われた時に、ジャニーさんの寝室か、そこに近い部屋で寝ないと翌日、ジャニーさんの機嫌がすごく悪くなるということを聞いていました。なので、その日はジャニーさんの寝室から近い部屋で寝ることにしました。 ただ、この部屋には3つベッドがあり、他のジュニアたちも寝ていたので大丈夫かなと思いました。

ジャニーさんは深夜、よくマンションの部屋の中を見回りします。部屋の中のカーテンを閉めたり、寝ているジュニアに布団をかけたり、ジュニアたちが騒ぎ過ぎていないかを見て回るのです。 そして僕が寝ている部屋にジャニーさんのスリッパの足音が近づいてきて、部屋に入ってきました。部屋は真っ暗でしたが、窓のカーテンを閉める時の明かりや廊下から入る光で、誰がどこで寝ているかは把握していたはずです。

僕のベッドに近付いてくると、足元から布団をはぎ取って僕の腰の位置で横に寝ました。僕はその時、ジャニーさんの部屋に用意されている浴衣とパンツを着ていました。ジャニーさんは足のマッサージを始めて、手が段々と上がっていき、パンツの上から性器を触られました。そして僕がパンツを脱がされると直接性器を触られ、その後、ジャニーさんに口淫されました。その間、僕はずっと寝ているふりをしていました。翌日ジャニーさんと出かける時に、エレベーターの中で1万円を渡されました。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米、両面型太陽光パネル輸入関税免除を終了 国内産業

ビジネス

米NY連銀総裁、インフレ鈍化を歓迎 「利下げには不

ビジネス

日本生命、米同業のコアブリッジに6000億円出資 

ビジネス

ホンダ、電動化とソフトへ投資倍増 30年度までに1
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 2

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史も「韻」を踏む

  • 3

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダブルの「大合唱」

  • 4

    羽田空港衝突事故で「日航の奇跡」を可能にした、奇…

  • 5

    マーク・ザッカーバーグ氏インタビュー「なぜAIを無…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    それでもインドは中国に勝てない...国内企業の投資意…

  • 8

    総額100万円ほどの負担増...国民年金の納付「5年延長…

  • 9

    老化した脳、わずか半年の有酸素運動で若返る=「脳…

  • 10

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中