- HOME
- コラム
- Edge of Europe
- 「ブラック労働」必至の英首相になぜなりたがる?
「ブラック労働」必至の英首相になぜなりたがる?
アメリカの歴代大統領の何人かには、サイコパスの特徴がみられるとの記事を読んだことがある。例を挙げれば、彼らは普通の人が感じるようなストレスにも動じず、自らの地位が脅かされない限りは嫌われることもいとわず、もっともらしく嘘をつき(なぜなら良心が痛まないから)、断固とした姿勢でリスクを取る(なぜならその状況を楽しんでいるし、結果を心配し過ぎたりしないから)。
要は、サイコパス的要素は一般的には悪いものだが、良い方向に生かすこともできる、ということだ。フランクリン・ルーズベルトもジョン・F・ケネディもロナルド・レーガンも皆、サイコパス「検定」のスコアは高いけれど、偉大な大統領として記憶されている。
となると問題は、権力を追い求めるという点で政治家が普通の人々とは違う、ということではなく、その権力が良い方向に向けられるかどうか、という点だ。権力に狂った独裁者は当然ながら悪いものだが、きちんと働く抑制と均衡のシステム下にいる権力欲旺盛な政治家は、望ましいものになり得る。
保守党党首選を見てみると、同僚議員や党員やメディアや国民が注視するなかで、意欲ある人々が競い合っている様子が分かる。次期首相になる人を僕たちみんなが気に入ることはないかもしれないけれど、彼は容赦なく品定めされる。せいぜい彼には次の総選挙が行われるまでの間、首相にふさわしい人物であると自ら証明するための時間が与えられるわけだ。
【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>
シリアに散った眼帯のジャーナリスト...アサド政権崩壊で思い返したいこと 2024.12.12
バックパックを背負った犬が歩くたび、自然が蘇る未来 2024.12.06
イギリスを悩ます「安楽死」法の重さ 2024.12.04
引責辞任したカンタベリー大主教のセレブで偽善的でえげつない素顔 2024.11.30
トランプを勝たせたアメリカは馬鹿でも人種差別主義でもない 2024.11.27
シニカルなイギリス風ユーモアでスターマー英首相を斬ると... 2024.11.09
予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄道計画が迷走中 2024.10.31
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員