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仕事の生産性を上げる「誤解戦略」
まずは相手との「距離感」で分類してみましょう。(以下は例です)
・家族や上司、部下のように、きわめて距離が近い人
・仕事上の付き合いがある人、お客様、地域の人
・SNSでしか接点がない人
これらの「距離感」はもちろん個人差があります。
「ネットやSNSでしか接点がない」と言っても、もしあなたがネットでブランディングをしていたり、ソーシャルメディアを活用して商売をしている人であれば、誤解を誤解のまま放置しておくのは得策と言えないかもしれません。いっぽうただの趣味でFacebookやインスタグラムを使って投稿している人であれば、あまりナーバスに考えなくてもいいかもしれません。
さらに「接触頻度」も要素として加えてみます。
・家族や上司、部下のように、きわめて距離が近い人......は、全員「接触頻度」が高いし、高いほうが良いと思われる
・仕事上、付き合いがある人、お客様、地域の人......は、「接触頻度」が高い人と、高くない人とに区分される
・ネット上でしか接点がない人......は、「接触頻度」が高い人と、高くない人とに区分される
さらに「重要度」という要素を加えます。
「重要度」と「接触頻度」は互いに密接な関係があります。相手との信頼関係を保つことには「誤解」されるのを避ける意味もあり、「重要度」の高い人とは「接触頻度」を高めて心の「距離感」を縮めたほうがよいでしょう。
まとめると、以下のようになります。
「誤解されてはいけない人」は、まず、家族や上司、部下のように、きわめて距離が近い人です。
たとえ相手の「認知能力」が低くても「代役」がいません(基本的に)。接触頻度を高め、誤解をされないような対話が日常において不可欠です。
次に、距離が遠くても、接触頻度が少なめでも、重要なお客様やご近所に住む人であれば、同じく「認知能力」が低かったとしても、誤解されないよう気を付けるべきでしょう。このケースでも日ごろからのコミュニケーションが必要です。
逆に「誤解されてもいい人」は、まず第一に「接触頻度」がきわめて低い人です。ブログやFacebookに1回コメントを書くだけの人に誤解されても、あまり気にしないようにしましょう。
気になるコメントを残されると嫌な気分になるものですが、日ごろの行いを正しくしていれば、誰が誤解しているのかは、多くの人がわかっています。お客様や同僚でも、そこそこ距離があり、相手の「認知能力」の問題で誤解されるのであれば、放置です。
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