ドイツの街角から
僕らを受け入れてくれたドイツに恩返し 大洪水被災地で支援の手を差し伸べる難民たち
ドイツ連邦政府は21日、甚大な被害を受けた地域の復興に向け、2億ユーロ(約260憶円)の緊急支援計画を承認した。さらにNRW州のラシェット州首相は同州被災者へ2億ユーロの緊急支援を、RP州のドライヤー州首相は、2億5000ユーロ(約325憶円)の緊急支援を行うと声明した。ショルツ連邦財務相は今後、状況を見ながら支援金額を増やすことを約束した。
メディアを通しての寄付金の呼びかけも大きな反響をもたらした。例えばZDF の呼びかけには7月26日現在、すでに43憶ユーロ(約5590憶円)も集まっている。お金で失ったものを買い戻せないが、一日も早く被災者に穏やかな日々が戻ることを祈るのみだ。
余談になるが、今回の大洪水災害発生に際し「大丈夫ですか」と、日本のメディア関係者からメールを何通もいただいた。ありがたいことに我が家は全く被害を受けなかったことに感謝するばかりだ。
「人に優しくすることで優しくなれる」そんな言葉をふっと思いうかべた。
A group of Syrian men who came to Germany as refugees six years ago are helping people affected by the floods in the western part of the country.
-- DW Politics (@dw_politics) July 23, 2021
They answered a call on social media and traveled to the disaster area from all parts of Germany. pic.twitter.com/x1e016lioF
著者プロフィール
- シュピッツナーゲル典子
ドイツ在住。国際ジャーナリスト協会会員。執筆テーマはビジネス、社会問題、医療、書籍業界、観光など。市場調査やコーディネートガイドとしても活動中。欧州住まいは人生の半分以上になった。夫の海外派遣で4年間家族と滞在したチェコ・プラハでは、コンサートとオベラに明け暮れた。長年ドイツ社会にどっぷり浸かっているためか、ドイツ人の視点で日本を観察しがち。一市民としての目線で見える日常をお伝えします。
Twitter: @spnoriko