カオスな閉店セールと共に去ったフォーエバー21 ファストファッションの誤算とこれから
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2018年、渋谷のスクランブル交差点を見下ろし輝くフォーエバー21の看板 krblokhin-iStock
<ファストファッションのターゲットとされるZ世代の若者たちは、ミレニアル世代よりも環境問題や生産過程の透明性を重視する傾向にあるという。フォーエバー21の最大の誤算はどこにあったのか?>
ファストファッションの中心的存在である「 フォーエバー21」が、チャプターイレブン(破産申請)に入ったのは今年9月。当初の予定より閉店する店舗数を減らしたというが、全世界で350店舗を閉鎖し、40カ国で事業を事実上停止することを発表した。日本からは10月31日付で、全店閉店による撤退が完了。世界規模で環境問題に注目があつまる昨今、ファストファッションは時代に逆行しているのか。
多くの犠牲の下に
ウォール・ストリート・ジャーナルの記事によれば、世界における年間のアパレル商材の販売総数は、800億点になると言われている。しかし、2015年のイギリスの寄付団体「Barnardo's」の調べによると、アパレル製品1点の平均着用回数は、たった7回だという。また中国に限ると、その頻度は3回にまで減るという(中国のレンタルウエアサービス「Y Closet」調べ)。
世界経済の活性に伴い、80年代後半に登場した「ファストファッション」のおかげで、安くてトレンディーな製品がもてはやされるようになった一方で、その環境を下支えしてきたのが、世界で最も貧しい国の人たちの生活や環境だった。
バングラデシュの2018年度の輸出品目の約7割は衣類品(ニット含む)であり、国の経済そのものが、こうしたファッション業界の動きに連動する。2012年、2013年と同国のアパレル生産工場における悲惨な事故が起き、職場環境の改善は少しずつ進んでいる一方で、かかる「人件費」の圧縮を求める動きは、未だ強い。
また環境そのものへの影響も大きい。世界銀行の調べによると、工業用水による汚染の20%が、アパレル業界が原因になるものだという。その上、年間生産される1000億点のアパレル商材の内、20%は売れ残りとなり、埋められるか、切り刻まれるか、燃やされているというのだ。
人、環境共に多くの犠牲の下に、ファストファッションという存在が成り立っていることを、多くの消費者は意識する機会が未だ少ないのが現状だ。
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