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ニューズウィーク日本版『映画監督』に関する記事一覧

        
『砂の器』のラストで涙の堰が一気に切れ、映画にしかできないことを思い知る
私的映画論 森達也

『砂の器』のラストで涙の堰が一気に切れ、映画にしかできないことを思い知る

<映画を観ながら号泣したのは、野村芳太郎監督の『砂の器』が初めて。映画は、社会や政治の矛盾や不正の告...

2022.12.12
        
映画『天上の花』に見る昭和の詩人・三好達治 愛と暴力のフォルムは、滅びゆく大日本帝国の写し絵
私的映画論 森達也

映画『天上の花』に見る昭和の詩人・三好達治 愛と暴力のフォルムは、滅びゆく大日本帝国の写し絵

<戦意高揚詩を量産した三好達治。あくまでも創作だが、この作品での、妻を愛するが故に暴力衝動を抑えられ...

2022.12.09
        
自閉症の妹を売って生きる... 文句なしの問題作『岬の兄妹』が見せる今の邦画に足りないもの
私的映画論 森達也

自閉症の妹を売って生きる... 文句なしの問題作『岬の兄妹』が見せる今の邦画に足りないもの

<映画宣伝に付き物の「問題作」「衝撃作」というフレーズも、この作品にかかれば全く誇張ではない> コ...

2022.11.17
        
「圧倒的なリアルはびくともしない」ご都合主義も吹き飛ばす骨太な映画『やまぶき』
私的映画論 森達也

「圧倒的なリアルはびくともしない」ご都合主義も吹き飛ばす骨太な映画『やまぶき』

<韓国で乗馬競技のホープだったユン・チャンスが岡山県真庭市で暮らしている理由も、女子高生の山吹が「サ...

2022.10.21
        
ホームレス女性殺害事件がモチーフの『夜明けまでバス停で』 直近の現実を映画で描く葛藤
私的映画論 森達也

ホームレス女性殺害事件がモチーフの『夜明けまでバス停で』 直近の現実を映画で描く葛藤

<20年11月に東京・渋谷のバス停でホームレス女性が殺害されて2年。設定は大きく変えているが、この凄...

2022.10.07
        
失踪した夫を待つ2人の女 映画『千夜、一夜』に見る理不尽と不条理
私的映画論 森達也

失踪した夫を待つ2人の女 映画『千夜、一夜』に見る理不尽と不条理

<水産加工場で働きながら30年も夫の帰りを待つ登美子と、2年前にふらっと出て行った夫を待つ奈美。同じ...

2022.10.06
        
人間の内なる闇と光をホラー映画『来る』に見る
私的映画論 森達也

人間の内なる闇と光をホラー映画『来る』に見る

<現在と過去、子供と大人、出産と死、ギャグとホラー。あらゆる対位が弁証法的に物語を紡ぐ> 子供の頃...

2022.09.16
フランス人監督が短編映画で描く日本人の死生観 なぜ高野山で撮ったのか?
映画

フランス人監督が短編映画で描く日本人の死生観 なぜ高野山で撮ったのか?

<作品のテーマは「自発的な失踪」。高野山に伝わる伝説が物語のプロットに> フランス人映画監督J.B...

2022.09.13
性的少数者の苦しみより、喜びを描く『エニシング・イズ・ポッシブル』の爽やかな新しさ
映画

性的少数者の苦しみより、喜びを描く『エニシング・イズ・ポッシブル』の爽やかな新しさ

<ビリー・ポーターの初監督作品は、トランスジェンダーの日常がテーマ。古き青春映画の精神を現代的なキャ...

2022.08.26
        
あきれるほど殴る蹴る ちぐはぐで奇天烈、でも刺激的な映画『けんかえれじい』
私的映画論 森達也

あきれるほど殴る蹴る ちぐはぐで奇天烈、でも刺激的な映画『けんかえれじい』

<二転三転するアイロニーは新藤兼人の脚本と監督・鈴木清順の美学の衝突か> 大学の映研で8ミリ映画を...

2022.08.04

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