ガザ停戦、3日間でトラック2400台超が物資搬入 略奪ほぼ起きず
1月21日、イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマス間の停戦開始から3日目となる、支援トラック約900台がパレスチナ自治区ガザに入った。写真は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)からの支援物資を運ぶパレスチナ男性。ガザのハン・ユニスで撮影(2025 ロイター/Hatem Khaled)
トランプ米大統領は20日の就任後、多様性・公平性・包摂性(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン=DEI)に関するプログラムを撤回し、米連邦政府はイスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマス間の停戦開始から3日目となる21日、支援トラック約900台がパレスチナ自治区ガザに入った。国連当局者によると、これまでのところ大きな治安問題は発生していないもよう。
ガザに入った支援トラックは3日間で2400台以上となった。
15カ月に及ぶ戦争の中で国連の人道支援は、イスラエルの軍事作戦、イスラエルによるガザ地区のアクセス制限に加え、最近では武装集団による略奪といった問題に直面してきた。
国連でガザとヨルダン川西岸地区を担当するハディ人道調整官は、過去3日間に小さな略奪はあったが「以前ほどではない」と述べた。組織的な犯罪ではなく、子どもたちが食料を取ろうとトラックに飛び乗ったりしたという。
国連人道問題調整室(OCHA)は、イスラエルと停戦合意の保証国である米国、エジプト、カタールから得た情報として、21日に897台のトラックがガザに入ったと発表した。
19日は630台、20日は915台がガザに入った。
停戦協定では、第1段階の6週間に毎日少なくとも600台でガザに支援物資を搬入し、うち50台は燃料を運ぶ。また、300台は飢餓が迫っているとされるガザ北部に向かうことになっている。
ハディ氏は、ガザ地区内の道路が破壊されたため援助活動はロジスティクスの問題に直面しているほか、人々の移動も問題を複雑化させる要因になっていると語った。
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