ブラジルCOP30議長、米のパリ協定再離脱の影響懸念
1月22日 ブラジルで今年開かれる国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)の議長に任命されたアンドレ・コヘアドラゴ氏(写真)は21日、トランプ米大統領が就任初日の20日に気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」からの再離脱を決定したことが協議に大きな影響を及ぼすとの認識を示した。写真は2024年11月、アゼルバイジャンの首都バクーで撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)
Lisandra Paraguassu
[ブラジリア 21日 ロイター] - ブラジルで今年開かれる国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)の議長に任命されたアンドレ・コヘアドラゴ氏は21日、トランプ米大統領が就任初日の20日に気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」からの再離脱を決定したことが協議に大きな影響を及ぼすとの認識を示した。
コヘアドラゴ氏は議長就任会見で「トランプ大統領の発表はまだ分析中だが、COP30の準備に大きな影響を与えることは間違いない」と述べた。
ただパリ協定再離脱でも米国とは「なお多くの対話の道がある」と述べ、米国は気候政策に関する国際会合のメンバーであるとした。
コヘアドラゴ氏は気候関連外交や持続可能な開発に長く携わり、11─13年および23年以降、国際気候サミットのブラジル交渉官を務めている。
COP30はブラジル北部のアマゾン地域のベレンで11月に開催される。