BRICSは政治目的の写真撮影会に成り下がった──BRICS市場の造語で最初に脅威と警告した経済学者
"BRICS still don't matter" says "godfather" of Putin-led alliance
BRICS諸国は世界のGDPに占める割合でG7を上回っているものの、多くのBRICS加盟国、とりわけ中国は貿易の大半をアメリカに頼っている。ある専門家は以前本誌に対して、この事実がBRICSの経済計画をアメリカ経済から完全に切り離す上での妨げになるだろうと述べていた。
結果としてオニールは、毎年恒例のBRICS首脳会議の主な成果は、出席する各国の指導者が揃う「写真撮影」だとしている。「BRICSの指導者たちはプーチンと並んで立ち、主要な国際機関の多くが自分たちの国を過小評価していると非難することができる」と彼は指摘し、こう続けた。「彼らは毎年これを行っており、これがBRICS会議の唯一の実質的成果の一つのように見える」
オニールはさらに、真に有益な目的はBRICS諸国の間の自由貿易で「共同行動」を追求し、また「気候変動や感染症との闘いにこれまで以上に本気で取り組む」ことだと述べた。しかし彼は、BRICSから近い将来「米ドルベースの世界的な金融システムに対抗する、という高尚な声明」以上の成果が生まれることはほとんどないだろうとの考えを示した。
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら