静かに進行する北朝鮮の「原子力潜水艦」の危険性
昨年9月には初の戦術核攻撃潜水艦の進水式も KCNA−REUTERS
<やはり原子力潜水艦なのか。北朝鮮が従来より大型の潜水艦を建造している動きを韓国軍が確認したと、10月8日に韓国メディアが報じた>
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は昨年9月、原潜建造計画を明らかにしている。今年1月には、潜水艦発射用の巡航ミサイルの発射実験に立ち会い、原潜建造事業を視察したという。
韓国国防白書によれば、北朝鮮は昨年9月に公開した同国初の「戦術核攻撃潜水艦」を含め、通常動力の潜水艦約70隻を擁している。原潜なら、燃料補給なしに極めて長時間の航行が可能だ。北朝鮮は核弾頭50発を保有するとされる。
米同盟国の韓国と日本が運用するのは、通常動力の潜水艦だけだ。朝鮮半島情勢がざわつくなか、米海軍の原潜バーモントが9月23日、韓国に初めて寄港。10月4日には、米海軍原潜シーウルフが日本の横須賀港に入港した。
バーモントの寄港は米政府による「核の脅し」の一環だと、金の妹である金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は非難しているが......。
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