最新記事
米大統領選

テイラー・スウィフトのハリス支持声明、大統領選の行方に影響与えるか

2024年9月14日(土)20時44分
テイラー・スウィフト

世界的な人気歌手のテイラー・スウィフトさん(写真)が米大統領選挙で民主党候補のハリス副大統領を支持すると表明したことで、ハリス陣営は若い有権者の支持を得ることへの期待が高まったかもしれない。だが著名人の支持は選挙に違いをもたらすだろうか。ニューヨークで11日撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)

世界的な人気歌手のテイラー・スウィフトさんが米大統領選挙で民主党候補のハリス副大統領を支持すると表明したことで、ハリス陣営は若い有権者の支持を得ることへの期待が高まったかもしれない。だが著名人の支持は選挙に違いをもたらすだろうか。

米国では若年層の有権者登録が減少しており、まず登録してもらうことがどちらの陣営にとっても最初の課題となる。

2020年の大統領選で民主党のバイデン大統領が当時現職だったトランプ前大統領に勝利した際は、若い有権者が決定的な役割を果たした。タフツ大学のデータによると、バイデン氏は18─29歳の有権者の約61%の票を獲得し、トランプ氏の36%に大きな差をつけた。

しかしそれ以降は18─29歳の有権者登録者が36州で大幅に減少した。若者の登録が依然大きな課題と指摘されている。

モーニング・コンサルトによる23年の世論調査では、スウィフトさんのファンを自認する人の55%が民主党支持者で、45%が28─43歳のミレニアル世代だった。

スウィフトさんは10日、「24年の大統領選でハリス氏に投票する。私が信じる権利と大義のために闘っているからだ」とインスタグラムに投稿。2億8400万人のフォロワーに対し、有権者登録し誰に投票するか自分で選択するよう呼びかけた。

スウィフトさんの投稿には1040万件の「いいね!」が集まった。政府報道官によると、有権者登録や投票手続きなどに関する情報を提供する「vote.gov」には、スウィフトさんがウェブサイトのアドレスをシェアしてから24時間で40万5999人が訪れた。

ハリス氏の側近は、スウィフトさんが出身地で激戦州でもあるペンシルべニア州での集会に参加するなど、積極的に選挙活動を行ってくれることを望んでいると述べた。

スウィフトさんがハリス氏を支持することは事前に聞いておらず、トランプ氏とのテレビ討論会終了直後にインスタグラムへの投稿で知ったという。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

スリランカ、債務再編で予備的合意 125億ドル

ビジネス

米大統領、講演で経済政策を総括 取り組み継続も表明

ワールド

イスラエル、要人の暗殺計画阻止と発表 軍はレバノン

ビジネス

任天堂、ポケットペア社を提訴 「パルワールド」が特
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に高まる【新たな治療法】の期待
  • 2
    「ポケットの中の爆弾」が一斉に大量爆発、イスラエルのハイテク攻撃か
  • 3
    北朝鮮で10代少女が逮捕、見せしめに...視聴した「禁断の韓国ドラマ」とは?
  • 4
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 5
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 6
    岸田政権「円高容認」の過ち...日本経済の成長率を高…
  • 7
    「トランプ暗殺未遂」容疑者ラウスとクルックス、殺…
  • 8
    地震の恩恵? 「地震が金塊を作っているかもしれない…
  • 9
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 10
    米大統領選を左右するかもしれない「ハリスの大笑い」
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢な処刑」、少女が生き延びるのは極めて難しい
  • 4
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 5
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 6
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に…
  • 7
    北朝鮮で10代少女が逮捕、見せしめに...視聴した「禁…
  • 8
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 9
    エリザベス女王とフィリップ殿下の銅像が完成...「誰…
  • 10
    世界に離散、大富豪も多い...「ユダヤ」とは一体何な…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 4
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 5
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 6
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 7
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 8
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 9
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじ…
  • 10
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中