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核兵器

米、ロシア核能力巡り同盟国に警告 宇宙兵器開発に関連=関係筋

2024年2月15日(木)10時49分
ロイター

米下院情報委員会のターナー委員長(共和党)は14日、不特定の「国家安全保障上の深刻な脅威」を警告する声明を発表した。2022年2月撮影(2024年 ロイター/Tom Brenner)

米政府はロシアの核能力に関する新たな情報を議会と欧州同盟国に伝えた。国際的な脅威になり得るという。状況説明を受けた関係者が14日、ロイターに明らかにした。

それによると、新たな能力はロシアによる宇宙兵器開発に関連している。米国に差し迫った脅威をもたらすものではないという。

 

米下院情報委員会のマイク・ターナー委員長(共和党)はこの日、「国家安全保障上の深刻な脅威」を警告する異例の声明を発表。複数の関係筋は、宇宙空間におけるロシアの能力に関するもので、衛星関連だと明かした。

ターナー氏は「議会と政権、同盟国がこの脅威に対応するために必要な行動を巡り率直に議論できるよう、全ての関連情報の機密扱いを解除するようバイデン大統領に要請する」と述べた。

米紙ニューヨーク・タイムズは、ロシアによる宇宙ベースの対衛星核兵器開発に関連した情報だと報道。ABCニュースも同様の内容を伝えた。

上院情報委のマーク・ワーナー委員長(民主党)とマルコ・ルビオ副委員長(共和党)は共同声明で、ターナー氏が指摘した情報を把握していると明らかにし、問題を「徹底的」に追究し、適切な対応を巡り政権と協議していると述べた。

下院情報委の民主党トップ、ジム・ハイムス議員はターナー氏の声明について、重要な問題だが「パニックに陥る必要はない」と強調した。

ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は15日に議会指導部との会合を予定しているとした。ただ、ターナー氏が会合を待たず、声明を発表したことに「驚いている」と述べた。



[ロイター]


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