「リベラル」メディアのCEOなのに、「親トランプ」すぎた? CNNトップ、退任までの迷走ぶり

現場スタッフに総スカンを食らったリクト MICHAEL LOCCISANO/GETTY IMAGES FOR SEMAFOR
<トランプの「天敵」と見られることも多い米CNNが、約1年前にCEOに抜擢したばかりのクリス・リクトCEOの退任を発表>
米ニュースチャンネルCNNは6月7日、クリス・リクトCEOの退任を発表した。
親会社のワーナー・ブラザース・ディスカバリーが、視聴率の低迷にあえぐCNNの立て直し役にリクトを抜擢したのは1年ほど前。だが主力記者の解雇や「反トランプ」の党派色を消し去る方針が現場の反発を招き、スタッフの士気の低下と視聴者離れに歯止めをかけられなかった。
決定打となったのは、5月10日にトランプ前大統領との対談番組を放映したこと。CNNはトランプに「厳しい質問」を浴びせることがメディアの使命だとして理解を求めたが、2020年の大統領選で敗れたのは不正のせいだというトランプの主張を垂れ流したことに社内外から批判が殺到した。
さらに6月2日には、米アトランティック誌がCNN社内の不満を詳報する長文記事を掲載。その後、リクトは社員らに謝罪したが、信頼回復の糸口が見つからないまま、事実上の解任となった。

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