ウクライナ軍パイロットへのF16訓練、夏にシミュレーターのあるデンマークで開始目指す=オランダ国防相
ドイツ空軍のF16戦闘機 Piroschka Van De Wouw - REUTERS
オランダのオロングレン国防相はロイターとのインタビューで、ロシアの侵攻を受けるウクライナ軍のパイロットに対し、西側諸国が保有する米国製F16戦闘機の訓練を早ければ今夏に開始する可能性があるとの見方を示した。供与への第一歩となる。
北大西洋条約機構(NATO)加盟のオランダとデンマーク両国が主導する形で、有志国連合はF16に関するパイロット訓練や機材の維持、最終的な供与に向け取り組んでいる。
オロングレン氏は今夏の訓練開始を目指していると述べた上で、6カ月以内の本格運用が目標だと説明。フライトシミュレーターがあるデンマークで実施する可能性があるとした。
ウクライナが求めるF16の供与については最終決定がまだ下されていないと述べた。パイロット訓練は米国の支援を受け、ベルギーとルクセンブルクが参加する見通しで、フランスと英国も支援を申し出ているという。
F16の導入は短期的には戦争に影響を与えないが、ウクライナをNATOの軍事力により近づけることになり、それは「将来にとって非常に重要」とオロングレン氏は語った。
2人の関係筋の話によると、訓練は旧ソ連製のミグを操縦した経験を持つウクライナ人パイロット12人の2グループで開始するという。国防相は当初の訓練規模に言及しなかった。