各国がスーダンから退避急ぐ 米英外交官は避難、戦闘継続で負傷者情報も

米英両軍は、戦闘が続くアフリカ北東部スーダンから外交官など政府職員を退避させた。画像は、ハルツーム北部で撮影した動画より抜粋(2023年 ロイター)
米英両軍は、戦闘が続くアフリカ北東部スーダンから外交官など政府職員を退避させた。他の各国も自国民の国外避難を急いでいる。
スーダン軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」はラマダン(断食月)明けの祝祭合わせ21日から3日間の停戦に合意していたが、軍の本部や閉鎖中の空港を中心に首都ハルツームでは23日も戦闘が続いた。
双方は、自国民を退避させようとしていたフランスの車列に対する襲撃について互いを非難。フランス人1人が負傷したという。
仏政府によると、ハルツームの欧州連合(EU)代表部の職員や外国人を含む約100人が搭乗した同国機がスーダンからジブチに向け出発。その後さらに1機が続く予定だと明らかにした。
スーダン軍はまた、RSFが同国北東部ポートスーダンに向かっていたカタールの車列に略奪を働いたと主張。これとは別に、イラクの民間人1人が衝突が原因で死亡し、エジプト政府は自国外交官1人が負傷したと発表した。
ドイツはハルツームに独軍機が到着したが、退避作戦には一定の時間が必要と表明。イタリアは23日中に自国民の一部を国外退避させるとした。インド、ガーナ、リビアも自国民の避難に取り組んでいる。
米政府当局者によると、22日のハルツームからの退避作戦ではヘリコプターを含む軍機によって100人弱を国外に避難させた。
クリス・マイヤー米国防次官補は、スーダンから陸路で移動する米国人に対する脅威を検知するために、ドローン(無人機)や衛星画像を活用する可能性があると述べた。
