スーダン、72時間の停戦延長合意も首都など戦闘続く 米は自国民に48時間以内の出国呼びかけ
スーダン国軍は、米国とサウジアラビアが仲介した停戦をさらに72時間延長することで合意した。27日に発表された声明で明らかになった。スーダンで撮影(2023年 ロイター/ Mohamed Nureldin Abdallah)
アフリカ北東部スーダンで27日、国軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が停戦合意を72時間延長すると発表した。ただ、首都ハルツームなどで戦闘が行われており、米国は合意違反を懸念していると表明した。
国軍は前日、27日深夜に期限切れとなる停戦合意を30日まで延長することに合意したと発表。27日に停戦延長を再度強調した。
これに対しRSFは同日になって初めて、28日から72時間の停戦を承認したと発表。延長提案は米国、英国、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、ノルウェーを含む2つの外交グループから受けたという。
国軍はスーダンの大半の地域を支配していると主張。一部の住宅地が戦場と化したハルツームで大規模に展開したRSFを破っている。
最初の72時間停戦が始まって以来、戦闘は部分的に小康状態を保っているものの、ロイター記者は27日に首都および近郊のオムドゥルマンとバーリで空爆や対空砲火の音を確認した。
米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は27日、戦闘が続くスーダンの状況がいつ悪化してもおかしくないため、米国民に対し24─48時間以内に出国を呼びかけるとした。