2024米大統領選、共和党はデサンティスが早々に失速 反トランプ派に危機感
共和党ストラテジストでずっとトランプ氏に批判的なサラ・ロングウェル氏は「デサンティス氏は訴追問題でトランプ氏側に立ったことで、『トランプ劇場』における助演俳優になってしまっている。つまり(トランプ氏に比べて)弱々しく見える」と解説する。
ロングウェル氏は、トランプ氏の支配的な影響力は消えてしまう可能性があるが、そもそもデサンティス氏には政治的な才能がないとの見方を示した。
大口献金者の対応
ロイターが取材した数人の関係者の話では、デサンティス氏が妊娠6週以降の中絶手術を禁止する法案に署名したことやディズニーとの対立が、共和党大口献金者の一部が同氏に肩入れせず様子を見る原因になったようだ。
共和党献金者の多くは、トランプ氏にうんざりしているのも間違いないし、デサンティス氏がトランプ氏を倒せる最適な候補だとみなしているが、それでも協力してデサンティスを応援しようとまで思いきれないとの声が出ている。
逆に、ホテルチェーン経営者ロバート・ビゲロー氏のように、デサンティス氏を全面的に支持する献金者も存在する。ビゲロー氏は3月27日、デサンティス氏の陣営に2000万ドルを献金している。
ビゲロー氏は「大統領になろうとする人に聖人君子などいない。欠点が最も少ない人物を選ぼうとするべきなのだ」と言い切った。
(Tim Reid記者、Alexandra Ulmer記者、Nathan Layne記者)
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