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海洋生物魚の大群に突っ込み、翻弄する2頭のイルカが空撮される
(写真はイメージです) TOSHIHARU ARAKAWA-iStock
<知的で社会性を備えたイルカは集団で狩りを行う。囲い込み、浅瀬に追い込み、ときには蹴っ飛ばす>
豪ニューサウスウェールズ州のトゥーラ・ビーチで10日、2頭のイルカが魚の大群に突っ込んでいく貴重な瞬間が空撮された。
ドローンでこの様子を捉えたのは釣り人でツアーガイドのジェイソン・モイス氏。映像からは、透明度の高い海の中で逃げ惑う魚の集合体がはっきりと確認できる。
フェイスブックの投稿文には「サーモンの大群を撮影していた」とあるが、ここで言及されているのは「オーストラリアンサーモン」と呼ばれるマルスズキという魚で、その名に反してサケ科とは無関係だ。映像のように大きな群れをなして海岸付近を泳ぎ、ピルチャード (ニシン科) やアンチョビ (カタクチイワシ科) などの小魚を餌としている。
アザラシやサメと同じくイルカもこの魚を捕食する。
イルカは知的で社会性を備えた動物のため、集団で協力して狩りをすることも珍しくない。
魚をベイト・ボールと呼ばれる小さな球状の群れに囲い込んで順番に捕食する「ハーディング」や、浅瀬に追い込み、浜に打ち上がった魚を自ら陸地に乗り上げて採餌する「ストランド・フィーディング」という行動も知られている。
過去には尾ビレで魚を蹴り飛ばし、気絶させた魚を捕食する映像も話題になった。
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