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中東リビア首都で東西派閥が衝突、民間人含む23人が死亡 戦闘拡大の懸念強まる
2022年8月29日(月)12時11分
リビアの首都トリポリで27日、東西にそれぞれ拠点を置く勢力が衝突し、過去2年間で最も激しい戦闘となった。写真は翌28日に撮影、トリポリ市内(2022年 ロイター/Hazem Ahmed)
リビアの首都トリポリで27日、東西にそれぞれ拠点を置く勢力が衝突し、過去2年間で最も激しい戦闘となった。政治的膠着の長期化が背景にあり、戦闘がさらに激化する恐れがある。
保健省筋によると、民間人17人を含む23人が死亡した。同省は先に87人が負傷したと発表していた。
リビアでは西部にあるトリポリを拠点とする暫定政権「国民統一政府(GNU)」を率いるドベイバ氏と、東部を拠点とする代表議会が選出したバシャガ暫定首相の2人の首相が併存し、権力争いが続いている。
目撃者によると、バシャガ氏側の部隊は複数の方向からトリポリにの領土を制圧しようとしたが、中心の車列は首都に到着する前に引き返した。
リビアは2014年に東部と西部が対立する派閥に分裂。衝突によって石油生産が何度も停止されている。20年に東西内戦の停戦が成立したが、昨年12月に予定された国政選挙は投票を巡る対立で実施できなかった。
[ロイター]
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