NY銃乱射事件 犯人が「黒人」だと、あえて報じない米リベラルメディアの罪
Going Beyond Ideology
悪意のない進歩的な考えの持ち主が黒人アイデンティティー過激派を検証したり脅威と見なすことに不安を抱くのは当然だ。だが経済的圧力や政治的分極化などの悪影響で、過激主義と人間不信は白人ばかりか黒人にも広がっている。公正さを追求してきた黒人社会の勇気ある歴史を、黒人アイデンティティー過激派というヘイトや反リベラルの危険が潜むイデオロギーと混同する傾向まで見受けられる。
黒人アイデンティティー過激派など実在しないという主張は、ジェームズに撃たれた10人には承服し難いだろう。黒人過激主義のリスクから目をそらし否定しようとすれば、彼らのような現実の犠牲者が増えていく。
メディアや主流派は犯人のアイデンティティーを利用できない場合、検証と注意義務を放棄することが多すぎる。イデオロギーを超えて過激主義に向き合わなければ、暴力と分裂の悲劇的な悪循環がはびこる羽目になる。
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