最新記事
子育て

部屋を「片付けなさい」はNG 子供の自己肯定感を伸ばす、正しい「声かけ」の方法

2022年1月21日(金)17時10分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

テレビゲームは、さまざまなケーブルがあるがきちんと外して後片付けさせる。本体も箱に入れさせる。そうすることで、また始めるときに、本体を箱から出してケーブルをつなぐのに、20秒以上はかかる。このひと手間を、子どもと事前に約束させることがポイントだ。これで「なんとなくやっている」状態を防ぐことができる。

ブレない大谷翔平の言葉

子育てをしていると、どうしても不安な気持ちになってしまうこともあるだろう。自分のやり方は間違っていないだろうか、子どもに悪影響を及ぼしていないだろうか。完璧に親業をこなせていないかもしれない......などと思うかもしれない。

そんなときは、悩みを誰かに話したり、泣いたり、怒ったりしたほうがいいと、本書では勧めている。そういった感情を吐露することは、つらいことではあるが、言葉にすることで出口に近づいているからだ。

もちろん、子どもにとっても同じ。悩みを抱えている子どもには、睡眠をじゅうぶんに取らせて、感情を吐き出させてあげることが重要だ。

大人であっても、つらいときに「つらい」と、なりふり構わず言えるのは大切なことだ。その姿から、子どもたちも、ちゃんと学ぶことができるというから、心配はいらない。

親の自己肯定感が高いと、子どもの自己肯定感が高くなる。自己肯定感が高いということは、自分の軸からブレずに物事の真ん中を見られるということなのだ。

エンゼルスの大谷翔平選手は、結果が出た今でこそ批判をする人はいないだろうが、二刀流であることについていろいろな意見があったときに、こんな趣旨のことを言っていた。
「自分がしっかりやっていれば、それでいいのかなと思っている」と。

親自身がブレずに子どもと対峙すること。それこそが、子どもの幸せにつながる。

『自己肯定感が高まる声かけ』
 著者:熱海 康太
 出版社:CCCメディアハウス
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウクライナに大規模夜間攻撃、19人死亡・66人負傷

ワールド

ウクライナに大規模夜間攻撃、19人死亡・66人負傷

ワールド

中国、日本産水産物を事実上輸入停止か 高市首相発言

ワールド

訂正-ジャワ島最高峰のスメル山で大規模噴火、警戒度
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 5
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中