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ウイグルEU、対中制裁で合意 ウイグルで「深刻な弾圧」、天安門事件以来
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欧州連合(EU)は中国が新疆ウイグル自治区で深刻な人権侵害を行っていたとして、制裁に踏み切ることで合意した。対中制裁は1989年の天安門事件を受けた武器禁輸以降で初めて。22日のEU外相会議で正式に承認される見通し。写真は2015年10月、ブリュッセルのEU本部で(2021年 ロイター/Francois Lenoir)
欧州連合(EU)は17日、中国が新疆ウイグル自治区で深刻な人権侵害を行っていたとして、制裁に踏み切ることで合意した。対中制裁は1989年の天安門事件を受けた武器禁輸以降で初めて。22日のEU外相会議で正式に承認される見通し。
複数の外交筋によると、中国の4個人と1団体に対し、EUへの渡航禁止や資産凍結といった制裁が科せられる。
外交筋は今回の合意について、ウイグル人の弾圧問題を巡って欧州や米国、カナダが深く憂慮していることを反映したものと説明した。
一方、中国側はこうした動きに反発している。張明・駐EU(欧州連合)大使は16日、EUによる対中制裁の動きを強く懸念しており、内政干渉に屈するつもりはないと表明した。

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