侮れないQアノンとオウム真理教の不気味な類似性
QAnon’s Attraction in Japan
オウムの教祖、麻原彰晃は1990年に衆議院選に立候補している。トランプと同様、落選したものの敗北を認めず、選挙に不正があったと主張した。
オウムは社会の主流派に無視されたが、勃興期のインターネットを武器にして人々の怒りや反感を助長し、影響力と信者数を拡大していった。その果てに、麻原は「影の世界政府」との戦争を宣言し、地下鉄サリン事件を首謀した。
Qアノンも疑似宗教的なテロリストのカルト集団であり、真剣に受け止めなければならない。ツイッターやフェイスブックが関連アカウントを停止したのは、期待の持てる一歩だ。ソーシャルメディアという場がなければ、とりわけ日本でQアノンが生き残れるかは疑わしい(岡林のツイッターアカウントは1月21日から凍結されている)。
Qアノン信奉者がこのままひっそり姿を消すとは思えない。それでもソーシャルメディアで浴びるスポットライトが消えた今、彼らは少なくとも闇の中で手探りするしかなくなるはずだ。
From thediplomat.com
<本誌2021年2月9日号掲載>
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら