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感染第2波フランス、主要都市で夜間外出禁止令 欧州でコロナ制限強化相次ぐ
新型コロナウイルスの流行が冬季に再来するとの懸念が高まる中、フランス政府は14日、主要都市での夜間外出禁止令を発出した。写真は閉鎖中のパリのバー(2020年 ロイター/GONZALO FUENTES)
新型コロナウイルスの流行が冬季に再来するとの懸念が高まる中、フランス政府は14日、主要都市での夜間外出禁止令を発出した。他の欧州諸国も学校閉鎖や手術の中止、医学生の動員など対応に追われている。
欧州の新型コロナ新規感染者数は1日当たり約10万人に達し、米国の平均5万1000人超を大幅に上回っている。
仏政府はこの日、公衆衛生上の新たな緊急事態宣言を発令。その後、マクロン大統領は17日から4週間にわたってパリ地域やマルセイユ、トゥールーズ、モンペリエなど主要都市での夜間の外出を禁止すると発表した。外出禁止は午後9時から午前6時までで、人口6700万人の約3分の1に影響が及ぶことになる。
マクロン大統領は国営テレビのインタビューで、フランスは感染第2波に直面しており、「対応しなければならない」と指摘。新型コロナを抑制できていないわけではないとしながらも、「厄介な状況にある」と語った。
外出禁止令の対象地域では、レストランや友人宅への夜間の訪問は禁止されるが、緊急時には適用されず、公共交通機関も対象外。外出禁止令に違反した場合は135ユーロ(159ドル)の罰金が課される。
また、6人以上の親族の集まりが制限されるという。
一方、1人当たりの感染率が欧州で最悪のチェコは、学校の授業を通信教育に変更したほか、数千人の医学生の動員を計画。病床確保に向け、緊急ではない医療処置を見送る措置を取っている。
ポーランドでは、看護師向けの訓練を拡大し、野外病院の設置を検討。ロシアではオンライン授業導入を進め、北アイルランドでは学校を2週間、レストランを4週間閉鎖する。
英、独、仏の学校は現時点で閉鎖されていないが、ドイツではクリスマスから新年にかけての冬休み期間の延長が議論されてる。
オランダは部分的なロックダウン(都市封鎖)措置を再導入し、バーやレストランは閉鎖されたが、学校は閉鎖されていない。
世界保健機関(WHO)によると、11日までの1週間で英、仏、ロシア、スペインで確認された新規感染者は欧州全体の半分以上を占めたという。
英国では野党から全国的なロックダウンの再導入を求める声が高まっているが、ジョンソン首相は現時点で反対している。ただ、入院者数が増加し、春に建設された野外病院が再び用意されている。
英紙フィナンシャル・タイムズ紙は、ロンドンが数日内により厳しい制限措置に直面すると報じた。
スペインではカタルーニャ州当局が、バーやレストランを15日間閉鎖する措置を取り、店舗内の客数が制限された。
1人当たりの感染率が欧州で2番目に悪いベルギーでは、病院は新型コロナ感染者のために4分の1の病床確保が求められている。
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