最新記事

感染第2波

インド、新型コロナ感染1日9万0632人で世界最多に 累計ではブラジル抜き世界2位へ

2020年9月7日(月)12時43分

インド保健家族福祉省の統計によると、過去24時間に同国で確認された新型コロナウイルス新規感染者数が9万0632人となり、1日の増加数としては世界最多記録を更新した。写真は9月3日、アフマダーバードで撮影(2020年 ロイター/Amit Dave)

インド保健家族福祉省の統計によると、過去24時間に同国で確認された新型コロナウイルス新規感染者数が9万0632人となり、1日の増加数としては世界最多記録を更新した。

死者は1065人増加して累計7万0626人。

7日には、インドはブラジルを抜いて世界で2番目に被害が深刻な国となる見通し。

インド政府の統計によると、同国の感染者数は410万人、このうち320万人がこれまでに治療を受けている。

医療専門家らは、国内の一部地域で第2波が発生したとするとともに、感染者の増加は検査数の増加と規制緩和が原因と指摘している。7日には、ニューデリーで一部地下鉄運行が再開される。

政府が経済支援策として企業再開などを推進する中、1日当たりの新規感染者数は約1カ月にわたって世界最多となっている。

全インド医科大学ニューデリー校のランディープ・グレリア氏は、テレビのインタビューで新型コロナは都市部から他地域に拡大していると指摘。年内は終息せず、新規感染者の増加カーブが横ばいになるまでまだ増加が続く可能性があるとの予想を述べた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・ロシア開発のコロナワクチン「スプートニクV」、ウイルスの有害な変異促す危険性
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティー、警察も手出しできず

・ハチに舌を刺された男性、自分の舌で窒息死


20200915issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

9月15日号(9月8日発売)は「米大統領選2020:トランプの勝算 バイデンの誤算」特集。勝敗を分けるポイントは何か。コロナ、BLM、浮動票......でトランプの再選確率を探る。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

キヤノン、25年12月期営業益予想は85.5%増の

ビジネス

キヤノン、発行済み株式の2.8%・1000億円を上

ビジネス

武田薬品、発行済み株の1.8%・1000億円上限に

ビジネス

武田薬、通期の営業益3440億円に上方修正 市場予
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 3
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? 専門家たちの見解
  • 4
    トランプのウクライナ戦争終結案、リーク情報が本当…
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 7
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 8
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 9
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 10
    フジテレビ局員の「公益通報」だったのか...スポーツ…
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ…
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 7
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 8
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 9
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 10
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 7
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 8
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 9
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中