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感染症対策ロシアの新型コロナワクチン、ブラジル南部パラナ州が生産で合意
ブラジル南部のパラナ州は、ロシアが認可した新型コロナワクチンの生産に関する覚書に署名、2021年下期までに同ワクチンを生産するとの見通しを示した。写真はロシアが開発したワクチン。The Russian Direct Investment Fund (RDIF)/Handout via REUTERS
ブラジル南部のパラナ州は12日、ロシアが認可した新型コロナウイルス感染症ワクチンの生産に関する覚書に署名した。これを受け、パラナ技術研究所(TECPAR)は同日、2021年下期までに同ワクチンを生産するとの見通しを示した。
ロシアのプーチン大統領は11日、保健省が国内で開発された新型コロナ感染症ワクチンを認可したと発表した。新型コロナワクチンは世界初となるが、最終段階の臨床試験(治験)が続く中で認可されており、専門家らは安全性を疑問視している。
TECPARはブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)がワクチンを承認すれば、生産日程よりも早く、ワクチンを輸入する可能性があるとした。
TECPARは、ロシア政府系のロシア直接投資基金(RDIF)と協力協定を締結した。RDIFは声明で「スプートニクVワクチンの生産の準備を整え、ブラジルや他の中南米諸国で供給する」ことを目指しているとした。
TECPARのジョルジ・カラド所長は記者会見で、ワクチンの第1および第2段階の試験結果について、ロシアからの報告を待っていると明らかにした。
また、第3段階の治験が続いていると認識していると述べた。ANVISAの承認が得られれば、パラナ州は第3段階の治験に参加する見込みだという。
ロシアはブラジルのバイア州とも同様の覚書に関して協議を行っている。
ブラジルは新型コロナ感染者が米国に次いで世界で2番目に多く、世界各国で開発されたワクチン候補の治験が行われている。
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