旅のプロたちが推薦する「日常を忘れられる」夢の旅行先
Summer Break 2019 Destinations
■ザイオン国立公園など(米ユタ州)
推薦人:パビア・ロサティ(高級旅行サイト「ファゾム」CEO)
小さな子供連れにはユタ州南部の車の旅がおすすめだと、ロサティは言う。「飛行機でラスベガスまで行ってレンタカーを借りる。最初に目指すのはザイオン国立公園だ。絶景の中でのハイキングもいいし、美しい峡谷での水遊びも楽しい。赤い奇岩の1つエンジェルズ・ランディングはトレイルが整備されているから、子供は喜んで駆け上がるだろう。でも、高所恐怖症の人には要注意の高さだ」
ザイオン国立公園にはホテルもあるから、そこで数泊しよう。さらに奇岩が森のように並ぶブライス・キャニオンや、コダクローム・ベイスン州立公園など、州道12号線沿いに国立公園が続いているから、ドライブで迷う心配はない。「この辺りは大昔は海だったらしい。自然に圧倒される旅になるのは間違いない」
■インカ帝国の遺跡(ペルー)
推薦人:マルタ・トゥッチ(「ナヤ・トラベラー」共同創業者)
「ペルーでは多様性に満ちた経験ができる」と、トゥッチは語る。「中南米でも観光インフラが最も整備されている国の1つだから、家族連れでもカップルでも、一人旅でも安心して訪れることができる。定番はインカ帝国の首都クスコから『聖なる谷』やマチュピチュ遺跡をたどるコース。アマゾンの熱帯雨林に立ち寄れば、魔法の世界に迷い込んだ気分になれる」
10代の子供におすすめの旅行先
■モロッコ
推薦人:マルタ・トゥッチ(「ナヤ・トラベラー」共同創業者)
「エキゾチックで活気に満ち、古い伝統と現代の利便性が共存しているモロッコは家族旅行にぴったり」と、トゥッチ。アトラス山脈に抱かれたトドラ渓谷、雄大なサハラ砂漠、大西洋岸のリゾートなど、この国の自然は多様な表情を見せる。砂漠でのキャンプや渓谷のトレッキング、「バラの谷」の名で知られるケラア・ムゴナ村を訪ねたり、港湾都市エッサウィラでサーフィンを楽しんだりと、冒険心をそそるアクティビティーも盛りだくさんだ。
■タラマンカ山脈(コスタリカ)
推薦人:トム・マーチャント(「ブラック・トマト」創業者)
「息をのむようなコスタリカの美しい自然の中で絶景アドベンチャーを経験すれば、普段は斜に構えているティーンエージャーでも感動するはず」と、マーチャントは言う。「家族連れにはラフティングがおすすめ。活火山のアレナル山見学もワクワクする」
ホテルはボートでしかたどり着けないパクアレ・ロッジがおすすめ。ケーブルを使ってジャングルの中をターザンのように移動するジップライン「スカイトレック」もスリル満点だ。「コスタリカの首都サンホセは、安全で活気があって建築が素晴らしいから、少なくとも1泊する価値はある」