ロシア、米ミサイル防衛を導入する日韓に対し「中国と報復する」
Russia, China to Act Against U.S. Defenses in Asia
ノルウェーは6月上旬、ロシアとの国境地帯に受け入れる米海兵隊員の数を、2019年から現在の倍以上に増やすことを発表。ロシアは「相応の結果」が待っているだろうと警告した。5月には、ポーランドがロシアとの国境地帯に米軍を恒久的に駐留させるよう要請し、駐留費として20億ドルを提示したとする報道も出回り、ロシアはやはり「対抗措置につながりかねない」とコメントした。
6月半ばに全米科学者連盟が発表した報告書によれば、最近の衛星画像からは、ロシアがポーランドとリトアニアの国境近くにあるロシアの飛び地、カリーニングラードにある核貯蔵施設の拡張を行ったことも伺える。
こうしてみるとロシアが威嚇し、アメリカが防衛しているようだが、7月16日にヘルシンキで米ロ首脳会談を行ったドナルド・トランプ大統領とウラジーミル・プーチン大統領は、安全保障面と軍事面でより緊密に協力していくことで合意したと語り、また両国の核兵器削減についても議論したと明かすなど、協調をアピールした。
トランプは会談を「大成功」だったと自画自賛。だがアメリカでは、米情報機関が2016年の米大統領選に介入したと認定したロシアにおもねるようなトランプの言動が批判されている。
ロシアと中国がアメリカの同盟国を脅していることについて、アメリカも何か断固たることを言うべきなのだが、トランプは何も言っていない。
【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>