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中東イラク総選挙、サドル師派が第1勢力 連立協議開始へ
5月20日、12日に実施されたイラク国会選挙の結果が確定し、イスラム教シーア派指導者サドル師(写真)の政党連合が第1勢力になったことを受け、サドル師は19日、アバディ首相と会談を行った。17日撮影(2018年 ロイター/Alaa al-Marjani)
12日に実施されたイラク国会選挙の結果が確定し、イスラム教シーア派指導者サドル師の政党連合が第1勢力になったことを受け、サドル師は19日、アバディ首相と会談を行った。
アバディ氏は共同記者会見で、イラクの新政権樹立のための作業を迅速に進めるために他の政党も含めて協力することで合意した、と明らかにした。
また、サドル師は「新たな国家をつくりたい人であれば誰でも受け入れる」と述べた。
サドル師は総選挙に出馬していないため、自身は首相になれない。ただ、サドル師の政党連合は54議席を獲得し、アバディ首相の政党連合の議席を12議席上回ったことから、強い発言力を持つことになる。
イランの支援を受けて過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦に加わったシーア派民兵組織の司令官だったアミリ氏の政党連合は、第2勢力となった。
サドル師は隣国イランと米国の双方に敵対的。選挙前にイランは、サドル師の勢力がイラクを統治することを容認しないと表明している。イランはこれまでにもイラクの首相選定で影響力を及ぼしている。
国会の最大勢力から首相を選出するとの憲法の規定から、各政党連合は多数派形成に向けた連立協議に入る。選挙の正式結果が出てから90日以内に新政権を成立させる必要があるが、協議は難航が予想される。
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