【ロシア大統領選】プーチン独裁の暴力性を見過ごすな
ブロツキーは、権力にしがみつくことで人生にしがみつく哀れな独裁者の末路について、「最終的には鎌やハンマーで刈られて死を遂げることになる」と書いている。「そして国民が彼の死を悲しむとすれば、その涙は賭けに負けた者の涙でしかない。そして国家は、自分たちが失った時間を嘆き悲しむ」
旧ソ連の共産党独裁体制が終わって30年近くになる。プーチンは「ポストソ連期」の大部分において、権力の座を独占してきた。彼とその取り巻きは、ロシアの今からカネを搾り取り、未来を抵当に入れることで大きな富を手に入れてきた。その大きな「借り」を返済することは、彼にも世界のほかの国にもできない。
だが欧米は、自由で民主的なロシアが実現する希望を捨てるべきではない。プーチンによる独裁を受け入れたりしてはならない。欧米諸国はこれから行われる選挙を精査し、ロシアの市民社会を信じて、選挙が茶番だと声高に非難するべきだ。
そしてプーチンが退陣した時、国際社会は時間を無駄にしてはならない。ロシアの国民がより良い、より自由な未来を築くのを、再び手助けする備えをしておかなければならない。
(翻訳:森美歩)
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