トランプ、ティラーソン国務長官を更迭 後任に強硬派ポンペオCIA長官
ティラーソン氏は国務長官としての任期は今月31日に切れるとしつつ、13日の終りに自身の責任をサリバン国務副長官に委譲すると述べた。
ティラーソン氏は記者会見で「米国が著しい政策課題および国家安全保障を巡る問題に直面する中、秩序ある円滑な移行を確実にすることが最も重要だ」と語った。
評論家は、米朝首脳会談を控える中での国務長官更迭に失望を表明。後任のポンペオ氏がトランプ氏にイラン核合意の破棄を促したり、北朝鮮に強硬姿勢を取るよう勧めたりすることを懸念している。また、今回の更迭でトランプ政権が一層不安定になる可能性があると指摘した。
ハートランド&Co(ニューヨーク)のシニア・マネジングディレクター、ジム・アワド氏は「ポンペオ氏は通商・外交政策で真のタカ派として知られている。トランプ氏に対してチェックアンドバランスの役割を果たす人物が誰もいない」と述べた。
米国の元外交官で、ジョージ・W・ブッシュ政権時に北朝鮮問題に取り組んだエバンズ・リビア氏は「ポンペオ氏はイラン核合意の反対派として知られ、同合意崩壊の見方が浮上しており、トランプ政権が近いうちに1つではなく、2つの核危機に直面する可能性が強まっている」と述べた。