ノーベル文学賞のイシグロ「世界の見方や芸術的アプローチは日本から」
2017年10月6日(金)13時56分
アーサー王の時代の鬼や竜が棲むイングランドを旅する老夫婦を描いた直近の小説「忘れられた巨人」についても、同アカデミーは「記憶と忘却、歴史と現在、ファンタジーと現実の相関を探った」ものだと評価した。
現在はグラフィックノベルの執筆を検討していると語るイシグロ氏は、英国政治についてもたびたび発言しており、欧州連合(EU)からの離脱を決めた国民投票後の移民への敵意の高まりについて、「英国の魂を巡る戦い」だと述べている。
今回の受賞により、イシグロ氏は、アレクサンドル・ソルジェニーツィンやトニ・モリスン、サミュエル・ベケットやアーネスト・ヘミングウェイなどの過去の受賞者に肩を並べることになる。
[ロイター]
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