米ロ首脳「不干渉」で合意 米大統領選介入疑惑巡り長時間協議
7月7日、トランプ米大統領はロシアのプーチン大統領との初の会談で、米大統領選挙へのロシアの介入疑惑は両国の関係進展を阻害するとの見解で一致し、「不干渉」の原則にコミットすることで合意した。握手を交わすプーチン氏(左)とトランプ氏(右)。(2017年 ロイター/Carlos Barria)
トランプ米大統領は7日、20カ国・地域(G20)首脳会議の会期中に行ったロシアのプーチン大統領との初の会談で、昨年の米大統領選挙へのロシアの介入疑惑について取り上げた。ただ両首脳はこの問題は両国の関係進展を阻害するとの見解で一致し、「不干渉」の原則にコミットすることで合意した。ティラーソン米国務長官が明らかにした。
ティラーソン長官は記者団に対し、両首脳はロシアの米大統領選への介入疑惑について「長く語り合った」とし、「トランプ大統領はロシアの介入を巡りプーチン大統領に複数回、圧力を掛けた」とことを明らかにした。
ただ「両首脳はこの件は2国間関係の進展を大きく阻害するとの見解で意見が一致した」とし、「米国と米国の民主的プロセス、およびその他すべての国に対する不干渉」への確約に取り組むことで合意したと述べた。
ロシアの米大統領選への介入疑惑について、プーチン大統領は関与を否定。トランプ氏もロシアとの癒着はなかったとの立場を示している。
トランプ氏とプーチン氏は双方の外相を交え先ず6分間会談。その後記者団と懇談した後、再び会談に入った。
トランプ大統領は記者団に対し「プーチン氏とこれまで多岐の項目にわたり意見を交換してきた」とし、「米ロ両国のほか、すべての関係各国に非常にポジティブな結果がもたらせることを望んでいる」と述べた。また、プーチン大統領に会うのは「光栄だ」と述べた。
プーチン大統領は「これまで何度か電話会談を行ったが、電話会談では十分ではない」とし、「実際に会えたことを光栄に思う」と述べた。