カナダで性別を定義しない出生証明書実現の見込み
この動きは、昨年5月にジャスティン・トルドー首相によって提案されたC-16法案の精神を体現するものだ。この法案は、カナダ人権法と刑法典により禁止されていた人種や信条などの差別基盤に、「性的アイデンティティまたは表現」を追加する。また、上記のようにオンタリオ州ではすでにノン・バイナリーの運転免許証や保険証が発行されているので、同種の出生証明書を発行できないとするには無理があるように思われる。
「2018年までに実現しなかったら、私個人にとっては大きな問題となります。なぜならこの件は、男性でも女性でもない私に対して現在差別的な法的書類について、私を感情的に悲嘆させ続けることになるでしょうから」と、ファーガソンは言う(グローブ・アンド・メール)。
申請後、州政府の決定を6週間程度待つことになるだろうが、ファーガソンは「私はとても楽観視しています」と言う。「トランスの人々にすばらしい歴史が開ける可能性があります。カナダだけではなく、世界中の」と、CTVニュースとの電話インタビューで語っている。
先月には同じくカナダのニューファンドランド・ラブラドール州でアクティビストのジェマ・ヒッキーが同様の申請をしているが、決定はまだ発表されていない。
一方、カナダ連邦レベルでは今月初め、ジョディ・ウィルソン・レイブルド法務相が、カナダのパスポートにmale「男性」female「女性」以外の3つめの性別オプションを導入することを発表したばかりだった。