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ハッカーウィキリークス、CIAによるスマホハッキングの内部文書公開
3月7日、内部告発サイト「ウィキリークス」は7日、数年間利用してきたハッキング技術に関する米中央情報局(CIA)の内部文書を公表した。写真はカフスボタンについたCIAのロゴ。ワシントンで昨年6月撮影(2017年 ロイター/Yuri Gripas)
内部告発サイト「ウィキリークス」は7日、数年間利用してきたハッキング技術に関する米中央情報局(CIA)の内部文書を公表した。
CIAでの議論を記録した今回の文書によると、同局所属のハッカーらはアップル(AAPL.O)のiPhone(アイフォーン)、グーグル(GOOGL.O)のアンドロイド搭載デバイスなどに侵入し、文字や音声メッセージをソフトウエアによる暗号化の前に取得できるという。
ロイターは公開された文書の信頼性を確認できていないものの、民間の複数の専門家らは中身が本物だとみている。日付は2013―16年となっているもようだ。
最も注目すべきなのは、CIAが内外機関と協力の上で、米フェイスブック(FB.O)の「ワッツアップ」(WhatsApp)、ロシアで開発された「テレグラム」、暗号化アプリ「Signal」などの人気メッセージアプリによるデータ暗号化を回避できるという点だ。文書には、Signalや他の安全とされるメッセージアプリの暗号データに実際に不正アクセスがあったことは示唆されていない。
インターネットセキュリティー大手である米シマンテックの上級取締役、タラ・ウィーラー氏は「今回のリークは、個人の所有機器を標的にできる極めて高度なツールに関するものだ。携帯機器に関する大量不正はまだ確認したことがない」と述べた。
CIAとホワイトハウスはコメントを拒否した。