ウクライナ大統領選「半島」暴発リスク
2010年1月18日(月)18時33分
とりわけクリミア半島は火種に事欠かない。ロシア政府は、クリミアのロシア系民族主義勢力とつながっていると言われている。ロシアが露骨な軍事介入を行うとは考えにくいが、セバストポリのロシア部隊は最近もウクライナ側と小競り合いを起こしている。セバストポリ基地の貸与延長を強く望むロシア政府としては、どうしてもウクライナの権力争いの行方に影響力を及ぼしたいに違いない。
幸いなのは、アメリカが94年に、ウクライナに核兵器を放棄させる代わりに安全を保障していること。ロシアがウクライナへの圧力を強めても、バラク・オバマ大統領がウクライナ支持を打ち出せば、決定的な危機は避けられる。ただし、迅速に、はっきりとその姿勢を鮮明しなければならない。
Reprinted with permission from Foreign Policy (January/February 2010) . ©2010 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.
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