最新記事
SDGsパートナー

太陽光発電産業の課題解決へ――オリックス・リニューアブルエナジー・マネジメントとオリックス環境が、太陽光パネルのリユースモデルで環境負荷低減に貢献

2024年11月22日(金)11時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
新潟市西区四ツ郷屋のメガソーラー「新潟県四ツ郷屋発電所」

新潟市西区四ツ郷屋のメガソーラー「新潟県四ツ郷屋発電所」

<地球温暖化対策として再生可能エネルギーが注目される中、オリックス・リニューアブルエナジー・マネジメントとオリックス環境が協業し、発電の最適化と資源循環のための新たな仕組みを築き始めた>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇

地球温暖化対策の一翼として期待が高まる、再生可能エネルギーへの移行。主力電源化に向けた取り組みが各国で進む一方で、発電に適した場所が限定され、また天候による発電量の変動も大きくコスト高になることが、普及を妨げる要因となっている。

こうした課題に対し、オリックス・リニューアブルエナジー・マネジメント(以下、OREM)は、オリックス環境と協業し、使用済み太陽光パネルのリユースを促進する新たな仕組みを立ち上げた。

太陽光パネルのリユース促進で廃棄削減、新たな仕組みで資源循環の浸透を目指す


発電所・蓄電所の運営・維持管理サービスを専門とするOREMは、オリックスグループのメガソーラーをはじめ、国内約235カ所760MW相当(2024年11月時点)の太陽光発電所のO&Mを受託している。

一方、オリックス環境は1998年に創業し、使用済み製品 のリサイクル・リユースを手掛けてきた。太陽光パネルのリユース利用は、そんな両社のノウハウを活かした、循環型社会の実現に向けた取り組みの一環だ。

まだ発電できる使用済み太陽光パネルをオリックス環境が調達・査定。OREMが事業者向けにリユース販売したり、同社が担当する発電所のメンテナンスに利用したりすることで有効活用していく。

太陽光パネルのパネル性能検査

パネル性能検査の様子

太陽光パネルは自然災害等により、しばしば破損してしまう。OREMによれば、受託先の過去5年間で交換が必要になった太陽光パネルは、約3000枚にも及ぶという。その交換に際して、使用済み太陽光パネルをふたたび利用することによって、環境負荷の低減と調達コストの削減を実現しつつ、発電の早期回復によって、発電ロス・売電収益の損失の低減に役立てることができるのだ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、日韓などアジア歴訪 中国と「ディ

ビジネス

ムーディーズ、フランスの見通し「ネガティブ」に修正

ワールド

米国、コロンビア大統領に制裁 麻薬対策せずと非難

ワールド

再送-タイのシリキット王太后が93歳で死去、王室に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 2
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任務戦闘艦を進水 
  • 3
    「信じられない...」レストランで泣いている女性の元に現れた「1羽の野鳥」が取った「まさかの行動」にSNS涙
  • 4
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 5
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 6
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦…
  • 7
    「宇宙人の乗り物」が太陽系内に...? Xデーは10月2…
  • 8
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 9
    為替は先が読みにくい?「ドル以外」に目を向けると…
  • 10
    アメリカの現状に「重なりすぎて怖い」...映画『ワン…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 3
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 4
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 10
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中