小中高の先生たちを、持続可能なビジネスモデルで支援 ARROWSが提供する「SENSEI よのなか学」とは?
「SENSEI よのなか学」を利用した実際の授業の様子
<「先生」という重要な仕事が、社会の変化で求められる要件も多様化する中、ARROWSは無料教材パッケージ「SENSEI よのなか学」で、質の高い教育の実現を目指す>
世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや製品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えのもと、ニューズウィーク日本版はこの春、「SDGsアワード」を立ち上げました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。
社会が急速に変化し、先生に求められる要件も多様化する中で、株式会社ARROWSは学校を支援する様々な事業を展開している。その一つである「SENSEI よのなか学」は、企業と協働して独自の教材を開発し、先生に提供するというもので、社会的に重要な使命を背負った先生たちへの支援となると同時に、子どもたちにとっては新たな学びの機会となっている。
企業と連携してオリジナルの教材パッケージを先生に提供
SDGsのゴール4「質の高い教育をみんなに」を達成するためには、"教育を提供する側"の環境が充実していなくてはならない。一方で、日本の小中高では、時代の急速な変化を受け、先生たちへの期待値も上がっているのが現状だ。
株式会社ARROWSは"学校の先生"を支援するためのWebサービスや学習サービスを開発するといった「学校変革事業」を展開している。
同社が力を入れている事業の一つが、「SENSEI よのなか学」だ。この事業は、全国の小・中・高の先生向けに開発した完全オリジナルの学校授業用教材パッケージを提供するサービスとなっている。
教材は、日本や世界をリードする企業と連携して開発。企業のもつ最新の知見を子どもたちに必要な学びに変換し、さらに同社の会員である全国9万人の先生のニーズ調査をもとに制作している。
先生に提供されるパッケージは、1コマ完結型の内容で、映像や先生の授業用台本を中心とした5点セットのデータ。これを活用することで、先生が一人で新規作成すると20時間程度かかる授業準備時間を、30分程度に短縮することが可能になるという。
「これまでに、キリンホールディングスやGoogle、資生堂など40以上の企業と教材を制作し、100万人以上の子どもに教科書にはない『世の中に接続された学びの機会』を提供してきました」と、代表取締役社長兼よのなか学事業部長を務める浅谷治希氏は話す。