業界初、全製品のカーボンフットプリントを公表 CO2排出量の足跡がわかるちふれの化粧品
身近な化粧品を通して、消費者が持続可能な社会と向き合うきっかけに
消費者に対しては、購入した化粧品のCO2排出量を知ってもらうことで、環境問題や持続可能な社会について考えるきっかけになることを期待している。
さらに消費者の興味・関心を高めるべく、ちふれは一般社団法人日本記念日協会に11月1日を「化粧品カーボンフットプリントの日」として登録した。11月1日は、ちふれがカーボンフットプリントの算定値を公表した日付だ。
また、店頭の商品入れ替え等により返品・廃棄される化粧品(エシカル品)を販売する「エシカルマーケット-MOTTAINAIワゴン- 」を展開している。化粧品を廃棄するとCO2が排出されるが、エシカル品として販売することで、消費者がその分のCO2の削減に貢献できるのだ。消費者団体としての側面をもつ全国地域婦人団体連絡協議会(現:全国女性団体連絡協議会)との提携をきっかけとして生まれた、ちふれという化粧品ブランドを育んできた同社ならではの消費者視点に立った取り組みと言えるだろう。
2023年7月に、アントニオ・グテーレス国連事務総長が「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が到来した」と述べたように、気候変動は喫緊の課題となっている。カーボンニュートラルの達成が急がれる中で、カーボンフットプリントの自主算定は、これから世界の企業の常識になっていくだろう。
自社のカーボンニュートラル達成のみならず、消費者にも働きかけるちふれの取り組みや姿勢は、消費者に近い製品やサービスを扱う企業にとっては、良い見本となるのではないだろうか。