ウォーキングとランニング、どちらが「健康寿命」にはいいのか?
Walking or Running?
「体の声」に耳を傾けて
ただし減量が目的なら食事も重要だと、オールズは言う。「生命維持に必要な量を上回る分のエネルギー消費は、体が消費する全カロリーの約3分の1を占めるが、そのうち運動による消費分は比較的少ない」
「例えば1日に30分、かなりの早歩きかそれ以上の激しい運動をすると、1日の総エネルギー消費量の約5%に相当する。これは決して多くない。減量には食事療法に加えて運動が最も効果的であることは大半の研究が示している」
ランニングはウオーキングより効率的だが全ての人に向いているわけではない。「ランニングの欠点は体重の負荷がかかるという性質上、関節や骨に問題がある人は避けたほうがいい場合もあるということだ」と、フォードは言う。
研究によると、特に初心者はランニングはけがにつながりやすい。シューズが合っていなかったり、姿勢が悪かったりすると、けがのリスクも高まる。
「体の声に耳を傾けて、自分に適した走行距離を見つける必要がある。これは遺伝的な体質、運動歴、けがの経験など、あらゆる要因によって一人一人異なる」と、フォードは言う。
「走りすぎの一般的な兆候は、関節や筋肉の持続的な痛み、頻繁なけがや病気、元気がなくなることなどだ」
コペンハーゲン市心臓研究プロジェクトの共同創設者で循環器内科医のピーター・シュノーアが2015年に発表した研究によると、ランニングの健康増進効果は逆U字曲線を描き、一定の強度を超えると減少する。
「有酸素運動には『やりすぎ』もあることが分かっている。軽度もしくは中程度のジョギングをする人は、あまり運動をしない人より死亡率が低かったが、激しいジョギング、すなわち週に4時間以上の速いジョギングをする人は、あまり運動をしない人と死亡率は変わらなかった」
シュノーアの研究から、週に最長2.5時間、ゆっくりから中程度のペースのジョギングが、長生きの面で最も効果があることも分かった。
減量については明らかにランニングに軍配が上がるが、走りすぎるとけがをしたり、心臓に負担がかかったりする恐れもある。
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