映画界に「究極のシナモンロール男」現る...お疲れモードの女性たちには「美形のスノーマン」をどうぞ
Is This Really the Perfect Man?
同ジャンルを今後量産?
この映画でミリガンは腹筋が見事に割れた上半身を惜しげもなく披露する。このジャンルの通によると、そこが並のホリデー映画と一線を画す「ちょっとしたスパイス」になっているのだとか。
古着ショップで手に入れた作業着に縫い付けられた名前から、ジャックと名乗るようになったスノーマンは、自分に命を与えてくれたキャシーにどこまでも忠誠を尽くす。
雪像が生身の人間になったことについてはツッコミどころ満載だが、「細かいことには目をつぶってね」というのがこの映画のお約束だ。
ロマンス小説界隈では、ヒロインを献身的に支える心優しいヒーローは「シナモンロール」タイプと呼ばれる。『アナと雪の女王(Frozen)』のクリストフがその代表格だが、それにしてもジャックは極端すぎるシナモンロール男だ。
純真無垢で善意の塊。テレビを見てやり方を学んで、屋根の修理も料理もこなす。温度が上がると溶けて消えるはずだったジャックは、最後にはめでたく本物の人間になって、キャシーと共に新しい人生に踏み出すことに......。
自分の手で暖炉を直したことから分かるように、キャシーはもう大丈夫。生まれたての赤ちゃんのような男の面倒を見て、恋に落ちたことで生きる気力を取り戻したのだ。