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「私はプリンセスじゃない」...勇敢なモアナが背負う「続編病」の宿命

A Moana Wannabe

2024年12月13日(金)14時20分
デーナ・スティーブンズ(映画評論家)

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手前から時計回りにモアナ、ケレ、モニ、ロト ©2024 DISNEY. ALL RIGHTS RESERVED.

前作から少し成長したモアナ(声は前作と同じくアウリー・クラバーリョ)は、最初の冒険で彼女を悩ませた自信のなさも不安も感じさせない。

ヒロインがとびきり困難な任務を達成するために能力と知識を身に付けていく姿を観客が見守るのではなく、ほぼ完成形のスーパーヒロインである主人公がいきなり登場する。自分がモーセのように海をかき分けて歩けることを、彼女は既に知っている。


私はプリンセスじゃない

もちろん、今回もモアナの前には大きな壁が立ちはだかり、ディズニーのヒロインにとって何よりも重要な「自分を信じること」という最強の力を奮い立たせることになる。

しかし彼女は前作で変幻自在の半神半人のマウイ(声は前作と同じくドウェイン・ジョンソン)と親友になっているので、今では厄介な事態が起きてもたいていは怖くない。

物語の軸となる航海は、今回も自然界と超自然界の戦いを機に始まる。怒れる神が海の果てにある島に呪いをかけた。世界に散らばった人々を再びつなぐため、その呪いを解きに行かなければならない。

モアナは亡き祖母タラをはじめ航海術をよく知る祖先から、この危険な使命を命じられる。

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